母の夢を叶えるために父が遺した小屋は息子へ渡るDIYのバトン
受賞作品のひとつ。
製作者である小森基安さんが亡くなる直前までDIYしていたのがこの小屋。
雑貨店を営むのが夢だった奥さんのひとみさんのために製作した。
完成後に基安さんは入院。
病室で「ドゥーパ!DIY大賞に応募する」と楽しそうに語る基安さんの思いを叶えるため、
息子さんの悠翔さんが代理で応募した。
製作時の写真を一緒に選んだことが親子の思い出になったそうだ。
基安さんがセルフビルドしたのは親和木材工業のキットハウス。
間伐材を使用しているところと、木材の節がいい味を出しているところに惹かれて選んだのだとか。
小屋作りは基礎のみ業者に依頼したがそれ以外はほぼ基安さんひとりによるもの。
室内はひとみさんの要望に沿って作られている。
小上がりを自作してアトリエスペースにした。
床下に電源コードを埋設でき、作業中にコードで足を引っ掛けたりしないように配慮したそう。
基安さん亡き後、ひとみさんが使い始めてからは出入り口前の軒を大きくしたい、
塗装をきれいにしたいなど、改良したい部分が出てきた。
これは悠翔さんがDIYでと思っているそう。
お父さんの基安さんからDIYのバトンは息子の悠翔さんへと渡っている。
雑誌掲載元
ドゥーパ!特別編集「手作りウッディハウス 小屋を作る本2017-2018」
発行 ㈱学研プラス