ログキットハウス・ウッドデッキの親和木材工業

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ログハウスセレクション -2014年度版-  尾道屋様

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みんなが集まる場所に、国産材のログハウスと餅菓子と

人気の餅菓子屋さんは、小売店舗にログハウスを選んだ。
みんなが足を運び、ご近所が集う場になった。
やさしい建物とやさしい食べ物。だからこそ、と信じたい。

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倉庫を建てるために探した建物 いつしか、手作りログハウスに

西国の光あふれる瀬戸内海─。
沿岸の町・倉敷市児島。海沿いの国道から、少し入った街道沿い、かわいいログハウスが目を引く。
おや、何をしているところ?その佇まいに、思わず、中を覗きたくなる。
「尾道屋」ののぼり、そして、隣には、餅菓子の製作所が─。ははあ、甘いものがいただけるんだな。
このログハウス、地元で人気のお餅屋さん「尾道屋」さんが、小売り店舗として、今年3月に、建てたものだ。
「本当は、倉庫を建てようと思ったんです」とおっしゃるのは、ご家族と共に尾道屋さんを切り盛りする木村由佳さん。
社長の弟さんの奥様だ。

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いきさつは、こうだ。倉庫を建てるために、建物を探した。鉄筋のものは高い、もう少し、安価に建てられるものはないか。
ネット等で探すうち、親和木材さんのログハウスを見かける。岐阜の石屋さん「伯磊」の店舗だった。
前面には大きなドアが「バーン」と構える。手すりのないデッキに解放感がある。気持ちのいい明るい感じ。一目で気に入る。
よく見ると、組み立てに子供も参加している写真が紹介されている…。
「そうか、手作りなんだ」早速、親和木材さんに電話した。
値段はリーズナブル。       よし、やろう!

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ログハウスを店舗に!ならば、木の床にこだわって

こんな風に、話は、とんとん拍子に決まった。その中で、根本的な計画が変更になる。
それは、この建物が「倉庫には、もったいない」ということによる。
当時、尾道屋さんは、卸売がメインで、店舗を持っていなかった。
小売りは、すぐ近所のツタヤの店先を間借りして、細々と行っていた。
それならば「手作りログハウスを店舗にしよう!」。こういうことになった。
プランは、ほとんど、伯磊さんと同じもの。まず、間取りを送ってもらい、そこにオリジナルを追加していった。 いちばん大きな変更は「吊りドア」にしてもらったところ。通常の引き戸のレールは、掃除するとき大変だし、お年寄りはつまずきやすい。そして、はだしで歩きたくなるような、木の床に惹かれていたので、できるだけ、段差をつけたくなかった。

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人の輪による人海戦術で組み上げは、たったの1日!

そして、組み上げ当日。
集まったのは、友達や親戚、総勢15人。大工の見習いや建物に強い人もいる。地元の「人の輪」はありがたい。
親和木材さんは、当日の早朝、岐阜から遠路はるばる踏み越えて、材料を積み込んだトラックで乗り込んでくれた。
着工8時半。基礎は、事前に、地元の大工さんにやってもらった。
由佳さんも、壁の組み上げに参加する。ログ材を2人で持つ。重くはない。子供と2人でも大丈夫。短いのは一人でも持てる。
そして、楽しい! 人海戦術は心強い。たった1日、3時ごろまでには屋根まで積み上がってしまった。ほとんど、人の手。
ただし、屋根ふきは、息子さんといとこによる、後の作業となる。
地元では、屋根が上がったら、上棟式で、ご近所を呼んでお餅を投げる習慣がある。
ところが、まさか、1日で終わるなんて思っていなかったので、呼んでいない。しかし、餅屋が餅を投げないわけにいかない。
そこで、急きょ、袋をかき集め、みんなでツタヤに走った! 一人1袋、手渡しながら、「来てください!」。お願いした。
集まったのは、見ず知らずの人も含めて40~50人。400~500個のお餅が宙を舞った。
こんな風に、児島の人たちの協力で、あれよという間に、新店舗はお目見えした。

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人にやさしい食べ物と人にやさしい建物と

取材でお邪魔したのは、9月某日。 完成から、半年、ログハウスの評判はどうだろうか?
由佳さん曰く…、「お客さんは、みんな『気持ちいいね』と言ってくれます。それから『緑が映えるね』
という声も聞きます」見ると、いろんな観葉植物が飾ってあるログハウスとマッチングさせるのを楽しまれているようだ。
完成からオープンまで、ご近所は興味津々で、オープンしてからは、すっかり、みんなが集まる場になっているという。
子供たちも、大喜びで、裸足で走り回る。「私も、お客さんがいない時に、こっそりやってみたんですよ(笑)」
夏場は、自慢のあんこを使った、宇治金時、氷ぜんざいなど、氷菓子を供した。売り上げは、今までの、なんと8倍!
尾道屋さんは、すべて国産の食材を使用している「安かろう悪かろう」には与しない。「食」は健康に関わることだから。
ログハウスもどこか似ている。全て、天然の素材のみ。化学物質は使わない。「住」は健康に関わることだからだ。
そして、親和木材さんは国産材にこだわっている。日本の森林を再生するために「間伐材」を活用したログ材を提唱している。
やさしい建物とやさしい食べ物。この2つが揃っている、だからこそ、人々が集まってきたと信じたい。
これからの季節、尾道屋さんでは、ぜんざい、おだんごなど、温かいものが美味しくなる。
近くに行かれることがあったら、ぜひ、立ち寄ってみて欲しい。

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